旧車が故障したらどうする?知っておきたい修理の依頼先や対処法を解説!

旧車が故障したらどうする?知っておきたい修理の依頼先や対処法を解説!

日々最新の機能を搭載した新車が発売されていますが、旧車は、そんな新車にはない味や魅力があります。ただしその味や魅力に浸って1日でも長く乗り続けるには、旧車ならではのコツが必要なのはご存知でしょうか。そこで今回は、旧車の故障についてお話していきます。旧車はどんな故障が起こりがちなのか、故障したらどこで修理したらいいのか、どんな修理方法があるのかなどを徹底解説します。

旧車の修理が必要となる原因は?故障しがちな個所とは?

旧車のオーナーにとって切っても切れないのが、修理です。旧車は一般的な車と違い、故障しやすいのはご存知でしょうか。その原因は全て「経年劣化」が原因なのです。そこで、とくに経年劣化の影響によって故障しやすい個所を解説していきます。

オイル漏れ・水漏れ

エンジンオイルなどの油脂類や冷却水などの水漏れ、雨漏れは、旧車の代表的なトラブルと言っていいでしょう。旧車のオイル漏れ・水漏れの原因は、経年劣化でシール類やパッキンが硬化してしまうことが原因です。

シール類やパッキンは多くの場合、ゴムやプラスチックなどの樹脂系素材でできています。樹脂系素材の特徴として熱や紫外線、乾燥などで硬化してしまうことが挙げられますが、エンジンルーム内はかなりの熱を帯びており、屋外の紫外線や風雨にさらされることからどうしても劣化していってしまうのです。劣化によって固くなってしまうと回転や変形などの動きについていけず、漏れが止められなくなってしまうのです。

サビや腐食

ボディや下回りのサビは目につきやすく、見た目に影響を与えるので気にする人も多いはずです。ところが本当に怖いのは、エンジン本体や車内の電装品に発生してしまうサビです。エンジン本体や車内の電装品に発生するサビは目につかないので、気づかぬうちに腐食が進行して油漏れや雨漏れ、電気系トラブルなどの元凶となってしまうでしょう。

電気系のトラブル

ヘッドライトやエンジンミッション、パワーウィンドウやエアコンなどを作動させるのに電気も欠かせないものです。しかし、空気中の塩分や湿気で電気回路や金属の接点にサビが発生した結果、パワーウィンドウやエアコンが作動しない、エンジン警告灯が転倒するなどのトラブルが起こってしまうのです。

旧車の修理はどこに依頼する?

旧車の修理が必要となったら、どこに修理を依頼すればいいのでしょうか。もしもの時に焦らないように、依頼先を探しておくといいでしょう。また、修理を依頼する前に、整備士がしっかり旧車についての専門知識や修理の経験・技術を持っているかも確認しておく必要があります。

販売店・購入先

旧車の修理が必要になったら、まずは販売店や購入先に連絡してみましょう。旧車の修理は、旧車・輸入車専門店に任せるのが最も安心です。対応してもらえない場合でも、修理先を紹介してもらえるはずです。

近所の整備工場

旧車が扱える整備工場を探してみれば、修理を受け付けてもらえるかもしれません。整備工場の整備士は経験や知識が豊富なことが多いので、旧車を扱える整備士がいれば修理はもちろん、メンテナンスについての相談にも乗ってもらえるはずです。

カーショップ

カー用品を扱うカーショップでも車の修理を行っており、修理費用もリーズナブルな場合が多いのです。ところが旧車に対応できる整備士がいるとは限らないので、断られる場合も多々あります。

旧車の修理方法は「レストア」と「オーバーホール」

旧車の修理方法には、「レストア」と「オーバーホール」があることをご存知でしょうか。ここからは、この2つの違いについて説明していきます。

旧車のレストアとは?

レストア(restore)は直訳すると「復元・復活する」という意味です。旧車のレストアとは、古くなったボディはそのままで部品を新しくして復元することを指します。動かない状態の旧車のエンジンやタイヤ周り、エンジンやトランスミッション、シートや内部部品などを修復して動くようにする修理方法です。場合によっては費用がかさみますが新品同様に動くようにできるのがメリットと言えます。

大きな事故に遭った時は車全体をレストアする必要がありますが、部分的な故障の場合は一部分だけのレストアも可能です。

旧車のオーバーホールとは?

旧車のオーバーホール(overhaul)とは、直訳で「徹底的に直す・分解して見直す」と言う意味があります。旧車の故障の原因の1つである部品のサビは、落としてしまえば新品同様の性能を取り戻すことも考えられます。どうしても交換しなければならないゴムや樹脂系素材のパッキンは付け替え、その他のエンジンやパーツを徹底的に分解・洗浄して元に戻すのがオーバーホールです。内装や外装はそのままで、レストアよりは安く行える修理方法になります。

トランスミッションやエンジンの不調による修理が増えている場合でも、オーバーホールをすればもう少し乗る期間を延ばすことが可能です。車検の時に一緒にオーバーホールを行うのもおすすめです。

旧車の修理費用はなぜ高いのか?

車の修理費用はおよそ相場が決まっているものの、旧車に関してはその相場以上の修理費用が掛かってしまうのが当然となっています。それはどうしてでしょうか。

車の修理費用は、部品代と工賃からなります。旧車の場合、この部品代が高額となるケースがほとんどです。なぜなら旧車は20年以上前に生産されていたものもあり、部品の製造も終了してしまっています。そのため部品が手に入りにくく、希少価値があり高額で取引されているパーツもあるほどなのです。

また、旧車の修理ができる整備士も多くはありません。そのため工賃も高くなるケースが考えられます。そのため、旧車の修理費用はどうしても高くなってしまうというわけです。

旧車の修理費用とメンテナンスの関係とは?

旧車の修理費用は部品の希少性や対応できる整備士の少なさから、どうしても高額になってしまいがちです。この旧車の修理費用を抑えるためにおすすめなのが、メンテナンスです。

メンテナンスをこまめに行うと、その分メンテナンス費用が掛かってしまいます。それでもこまめに車の電気系や点火系、油脂類やワイヤー類などをチェックして傷んだ部分の交換をしておくことで、重大な故障による修理を回避していけるのです。

ただしこのメンテナンスも、自己流ではなく旧車に詳しい整備士のいる専門店で行うのが大切でしょう。プロの目でしっかりチェックしてもらうことで、愛車に長く乗り続けられるのです。

まとめ

旧車は残念ながら、故障がつきものの車だと言えます。そんな故障や不調と上手に付き合うことが旧車オーナーには求められるのです。1日でも長く乗り続けるためには、修理が必要になった際に修理を依頼できる、信頼できる修理店を見つけておく必要があります。旧車を修理できる技術があり、旧車の知識も豊富な整備士がいる修理店を見つけたら、メンテナンスなどの相談もしやすいでしょう。メンテナンスを定期的に行っておくことで、故障に至らず、修理費用を節約できます。ただし、技術やノウハウが必要ですので、信頼できるお店に頼むようにしましょう。

「川西自動車整備工場」は、「旧車のカワニシ」として地元奈良で旧車の専門店としてご愛顧いただいております。旧車のレストアを中心とした修理や整備、車検や板金塗装、OHチューニングなどを行っておりますので、旧車の事は何でもお任せください。長年の経験で培ったノウハウで、お客様の愛車をトータルサポートさせていただきます。

  • Line
  • Facebook
ページ上部へ