旧車が盗難に遭いやすい理由と的確な防犯対策をわかりやすく解説!

旧車が盗難に遭いやすい理由と的確な防犯対策をわかりやすく解説!

車を愛する人の中には、旧車を所有する人もいます。旧車とは、昔製造された自動車あるいはオートバイを一般的にいいます。旧車は数も少なく、車体も独特であり、価値が高いものばかりです。ですから、そのような旧車は十分な盗難対策を行っておく必要があるでしょう。ここではその方法について紹介します。

旧車とは?

旧車とはどのような車を指すのでしょうか。以下で解説していきます。

「旧車」が指す車

旧車は、実際には厳密な定義はありません。製造年代・車種の分類など、人によって基準もさまざまです。年式が古く(30年以上前であるものが多い)、生産も終了した車のことを指すと考えます。

旧車の素晴らしい点

旧車には多くの魅力があります。その1つが懐かしさのあるデザインでしょう。現在の車は空気抵抗などを考えて曲線的なボディーをしているのに対して、旧車は角ばったデザインであることが特徴です。その剛健であり、堂々とした存在感に魅力を感じる人も少なくありません。また、旧車はエンジン音が大きく、運転をしていて車で走っている実感をもちやすく、一体感ももちやすいでしょう。

旧車の残念な点

一方、旧車にはどうしても避けられない点があります。まずは常に細かなメンテナンスを必要とするという点です。場合によっては部品がもう製造中止になっているものもあるので、悪くなった部品が交換できない事態もあり得ます。基本的な装備が現在と昔で異なるため、定められている安全性能の基準を満たしていない点がある場合がありますので、注意が必要です。

また、機械が古く、車体も軽量化されていないために燃費が悪いのも避けられない点です。メンテナンス代や維持費での負担が大きくなりがちな点には注意しなければなりません。

旧車が盗難されやすい理由

2022年の車両の盗難被害件数は、5,200件にものぼります。そのうち検挙できた事例は半数にとどまる現状があります。

その中で旧車は、ターゲットとして絞られやすいのです。旧車は盗難されやすい車として知られています。それにはいくつかの理由があります。

昔の車であるため、盗難対策が甘い車が多い

現在は盗難対策のためにカメラなどを車に装備していることが一般的ですが、旧車にはそのような仕様はないのが普通です。

パーツが高く売れるため

現在一般的に愛用されている車ではなく、旧車をターゲットとする理由は、分解して部品を売れば高く売れるからです。盗んだ旧車は1~2日の間に解体され、その部品はネットオークションに出品されたり、海外にこっそりと輸出されたりすることになります。

最近は時間や手間が少なくて済むネットオークションが好まれます。それは、より多くの経路を利用したり、時間をかけて積んだり運んだりしているうちに発覚するリスクが高いためです。

盗難のための車両保険に加入しているケースが少ない

現在の車よりも壊れやすく、部品の補充もままならない旧車は、保険加入の高いハードルとなります。初年度登録からある期間がすでに経過してしまっている場合や、車両料率クラスが9(17)であるなど、車両保険に加入できないケースもあります。

また加入できたとしても、修理代が高い場合は、結局保険料が大きな助けにはならないことがあるでしょう。また、旧車の場合はちょっとした事故であっても、全損扱いになるケースが多いという点に注意しなければなりません。

そのような理由から、旧車に車両保険をかけていない場合が多く、いざ盗難が起きてからの保険会社の調査は入りにくいのです。

旧車の盗難対策

車としても価値の高い旧車を盗難から守るために、行うべきことは次の通りです。

複数の防犯グッズを使用する

ハンドルを固定して、運転をできないようにする「ハンドルロック」、タイヤの下に置く「タイヤロック」、ブレーキペダルに取りつける「ブレーキペダル」などの器具を複数セットしましょう。そうすることで、車を運転して盗み去らせないようにすることが可能です。

カーセキュリティをつける

カーセキュリティとはランプが光ったり警告音が出たりする、犯人に盗難をさせないような装置です。これはかなり効果があるので、防犯に一役買うでしょう。自宅に止めている場合は、センサーの作動で光が出るセンサーライトも効果があります。

GPS追跡システムを利用する

GPSを取り付けて、いざ盗難に遭ったときにその履歴を追うことで車を探しやすくなります。警察への申告もGPSの位置情報により早期解決や犯人確保の確率が高くなるでしょう。

その他の方法

その他にも、「走らない間はタイヤを外す」「旧車のすぐ前に別の車を止めて出せないようにする」「画像などをSNSに投稿しないようにする」などと、非常に注意深い対策を普段から講じている方もおられます。

対策には用心には用心を重ねて

盗難に関して、盗られたいと思って盗られる人はいません。盗難防止の道具を使用したからといって安心してはいけません。最近では旧車の盗難に窃盗団が関わることも増えています。複数での窃盗になると、信じられない方法で盗むことが可能です。窓ガラスを割って盗む、クレーンやレッカーを使用して盗む、皆で持ち上げて盗むなど、ちょっとした防犯対策も無効となる方法で盗むケースがあります。それをふまえた上で、十分な対策を行いましょう。

旧車が盗難に遭ったときの対処法

あってはならないのですが、万が一大切な旧車が盗難に遭ってしまったときにとるべき対処法は以下の通りです。

被害届を警察に提出する

これは旧車に限った事ではありませんが、車が盗難に遭ったときは、車がなくなった場所を管轄する警察署に被害届を提出することになっています。被害に遭って気が動転してしまい、すぐに行動にとれないこともありますが、すぐに被害届を出した方が、車が見つかる可能性が高くなるので、第一に行動してほしいことです。また、もし盗られた車が犯罪に使用されれば、罪に問われることになることも、早く手続きをした方が良い理由となります。

その際には、ナンバープレートに書かれている番号、自動車の車台番号が必要ですので、自動車検査証をコピーしたものを、車以外のところに保管しておくのがおすすめです。

一時抹消登録

同時に「一時抹消登録」も行いましょう。これは盗難された車が公道走行することを不可能にするための手続きのことです。けれども、もし盗難された車が見つかって戻った場合、再び登録し直さなければなりませんので、忘れないようにしましょう。

この手続きには自動車検査証、ナンバープレートの番号、登録で使用した印鑑、および印鑑登録証明書が必要です。

保険会社への連絡

これは車両保険に加入している人だけが該当しますが、保険会社へ盗難の旨を連絡しましょう。それで、保険金が支払われます。請求期間には期限がありますので、できるだけ早い対処をした方が良いでしょう。請求するやり方がわからないなどの方は、保険会社に問い合わせてみると良いでしょう。

まとめ

旧車はそのデザイン性や懐かしい雰囲気を楽しめます。また、非常に愛着をもって所有し、走れるでしょう。しかしながらその一方で、その価値のために盗難のターゲットとなりやすい現状があります。けれども、防犯対策を行うことで、愛車を守れるでしょう。

「川西自動車整備工場」は、奈良県磯城郡にある、旧車の買い取り・販売を行う店舗です。旧車について長年の経験と実績で、車検切れ、事故車、不動車でもお受けし、みなさまに納得のご提案をいたします。旧車についてお困りの方はおられませんか?みなさまのご要望をお聞きいたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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