国産の旧車はなぜ人気なのか?定義や魅力について解説!

国産の旧車はなぜ人気なのか?定義や魅力について解説!

カーマニアによっては新車ではなく、旧車が気になる方もいるでしょう。なかでも国産の旧車は独特なデザインと品質の高さにより、人気を誇る車種があります。現代にはない魅力を秘めており、独特なカーライフを楽しめるでしょう。

今回は国産の旧車に興味をもちはじめた方のため、その定義や魅力をまとめました。こちらを読めば概要や魅力を知り、買ってみたいと思えるでしょう。

そもそも旧車の定義とは?

旧車の定義は人によって違いますが、一般的には製造から25年以上経過したものを指します。似たような概念に中古車や絶版車もあるので、これらとの違いを交えながら解説します。

製造から25年以上経過すれば旧車と呼ばれることがある

実は旧車には、正式な定義がありません。しかし一般的には、製造から25年以上経過すれば、旧車と呼ばれることがあります。イタリア・トリノを拠点とするラリー団体「FIVA」は、実際に製造から25年以上経った車をそう呼んでいます。25年前になると、現代とは自動車事情が大きく変わっているでしょう。そのため2~3世代ぐらい前の車なら、旧車と呼ぶ人が多いといえます。

たとえば2023年の基準でいうと、1998年までに製造された車が旧車と呼ばれやすいでしょう。2020年代の車と1990年代の車では、デザインや機能などが異なります。後者は現代車特有の機能がありませんが、逆に現代車では出せないようなオーラを感じるでしょう。加えてその時代ならではの走り心地で、カーマニアをうならせます。

このように旧車は、製造から25年以上経過した車を指すことが多いでしょう。10年を1世代と考えれば、2~3世代ぐらい前の車が対象になりやすいといえます。

中古車との違い

旧車と中古車は似ているようで、厳密な意味が違います。中古車は、一度購入されてナンバー登録を受けたことがあるものの総称です。旧車でも誰かに購入されたことがあれば、広い意味での中古車に当てはまります。しかし中古車のなかには、最近製造されたばかりで売れ残ったり、オーナーから業者へ売られたりしたものも含むのです。

一方で旧車には決まった定義はなく、人によって解釈が違います。しかし多くの人は製造から一定以上の経過年数で、旧車とそうでないものを分類するでしょう。中古車は購入歴のある車を定義しますが、旧車は製造年数がある程度に達した車種そのものを呼びます。

つまり旧車は、購入歴やナンバー登録歴を問いません。旧車も広い意味で中古車に当てはまることがありますが、その定義はあくまでも製造から一定期間を経た車種です。

絶版車との違い

旧車と似た概念に絶版車もありますが、こちらは生産または販売が終わったモデルです。つまり絶版車はメーカーの関与が終わったことで定義されます。旧車のように取引されているかは問われません。たとえば現在の年に生産や販売が終わったら、製造年数に関わらず絶版車と呼ばれます。

旧車も広い意味では絶版車と呼ばれますが、そのなかでも一定の製造年数を経過した車が当てはまります。対象となる製造年数は、人や団体によって異なりますが、生産された時代が昔ならそう呼ばれる形です。絶版車のなかでも、一定の製造年数の経過により旧車という呼び名が定着するでしょう。

国産の旧車の魅力から人気の背景を探ろう

旧車でとくにおすすめなのが国産です。海外メーカーより手に入れやすく、現代には見られないデザインや独特な操作性が魅力になります。その希少価値から時期によっては、国産の旧車が高値で取引されることもあるのです。国産の旧車の魅力から、人気の背景を考えてみましょう。

現代には見られないデザイン

国産の旧車の魅力は、現代には見られないデザインです。車種によっては長く低いボンネットや、フェンダーミラー、大きめのフロントガラスなどがあります。以上は現代の車にあまり見られません。旧車ならではの特徴が、若い世代にとっても視覚的なインパクトになるでしょう。

世代によって車のデザインが違う理由は、旧車が生産された時代ならではの価値観です。現在と過去では、車に対する考え方が異なります。たとえば時代によっては、ボンネットの長いクーペがかっこよいとされます。しかし現代ではボンネットの長さもほどほどに、引き締まったスタイルのクーペが愛されるでしょう。

時代によって車に対する価値観は違います。しかし一部のカーマニアは、昔の車の魅力を忘れられません。だからこそ旧車は、現代とは違った魅力を評価されるのでしょう。

独特な操作性

旧車の魅力は、独特な操作性にもあります。新車に見られない技術があるからこそ、カーマニアにとっては乗り味が新鮮に思えます。現代の車は先進技術に恵まれていますが、旧車にはそうした要素が見られません。しかし運転技術の高い方にとっては、旧車のドライブにチャレンジ精神を感じるのでしょう。

たとえば旧車によっては、パワーステアリングがないタイプもあります。その場合はハンドルが重く、一定の握力が必要です。しかし握力に自信があるカーマニアは、パワーステアリングのないハンドルを動かすことに、ロマンを感じるかもしれません。先進技術のない旧車だからこそ、独特な操作性がカーマニアをとりこにするのでしょう。

希少価値

国産の旧車は、希少価値もポイントです。20~30年前に生産が終わった車種でも、状態がよければ高値で取引されるかもしれません。状態が悪いとそれが実現しないので、一定の価格で取引される車は現代でも走れるでしょう。

たとえば日産・スカイラインGT-Rでも、R32型やR34型が2000万円で取引されるケースがあります。生産当時の人気が根強かったため、現代でもカーマニアに愛されているのでしょう。以上から一部のカーマニアは、国産の旧車の希少価値に注目します。一時代をにぎわせたデザインや走りは、現代でも高値取引につながることがあります。このような希少価値も、国産の旧車が愛される背景でしょう。

国産の旧車の選び方

国産の旧車はメーカーや車種で決めがちですが、次の2点を大事にしてください。維持のしやすさと、部品の流通状況です。旧車はレストアやメンテナンスを慎重にしなければいけないので、長持ちしやすいタイプを見極めましょう。国産の旧車の選び方について、以下で解説します。

維持のしやすさで選ぶ

国産の旧車は、維持のしやすさで選んでください。年式が古いため、経年劣化による故障のリスクがともなうからです。せっかく旧車を手に入れても、すぐに壊れるとお金の無駄になります。以上を防ぐためにも、旧車のなかで故障しにくく、状態のよいものを選んでください。見た目だけでなく、各種パーツの欠陥がないことが大切です。旧車を購入するときは、業者のアドバイスも聞きながら、車体をすみずみまでチェックしましょう。

部品の流通状況で選ぶ

次に大切なのが、部品の流通状況です。交換部品が市場に出回っている車種は、メンテナンスやレストアをしやすいといえます。旧車を購入するときは、定期的な手入れや手直しが想定されるので、直しやすいタイプを選んでください。

旧車に限らず、自動車はさまざまな消耗部品を含んでいます。年式が新しいとパーツが多く出回っていますが、古い場合は出回っていないケースがあります。交換部品があったとしても、流通点数が少ないと高価になるものです。買いたい旧車を選んだら、それに合うパーツの流通状況を確かめてください。

まとめ

国産の旧車は希少価値があり、現代には見られないデザインや走りが特徴です。しかし古いぶんメンテナンスやレストアも慎重にしなければなりません。故障しにくく、代わりのパーツが流通しているタイプを選べば、長期的に走らせられるでしょう。以上を心がけながら、理想の旧車を決めてください。

「川西自動車整備工場」では国産の旧車の販売を手がけています。懐かしい時代に活躍した車が目白押しです。レストアや旧車パーツに関する相談も受けつけています。状態や手入れに関するアドバイスもお伝えするので、実車をくまなく確かめたうえでご判断ください。旧車が好きな方のご来店をお待ちしております。

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